1952年ごろに登場したとされる506XXの後継モデルで、セカンドモデルと呼ばれている。胸ポケットが2つになり、背中のシンチバックの代わりにサイドにアジャストボタンが付けられるなどの変更があったが、全体的な雰囲気は506xxを引き継いでいる。507XXは、1952年ごろ1962年頃まで製造されたとされるが、ここで紹介するものは、ウエストベルトの下がチェーンステッチになっているなどのティテールから、比較的初期に製造されたものではないかと思われる。

LEVI'S507XX_前面
胸ポケットは2つになったが、基本的な形は506XXと大差はない。
LEVI'S507XX_背面
LEVI'S507XX_ポケット

ポケット

フラップ付きのポケット。506XXではフラップの下端が緩やかなカーブになっていたのに対し、507XXでは角が立っている。ポケットの上の2角にはカンヌキ留めがなされている。初期型は黒が多く、後期型はイエローないしオレンジが多いと言われているが、これはイエローになっている。
LEVI'S507XX_赤タブ

赤タブ

ビッグEの両面タブ。507XXでも最初期は片面タブであったが、すぐに両面タブに移行している。
LEVI'S507XX_トップボタン

トップボタン

鉄製のボタン。ボタンの横からL字にステッチが入っている。後期型になると、このステッチが裾まで一直線に伸びるようになるようである。
LEVI'S507XX_アジャストボタン

アジャストボタン

背中のシンチバックが無くなり、代わりに両サイドのウエスト部分にアジャスト用のボタンが取り付けられている。
LEVI'S507XX_前立て・ボタン裏

前立て・ボタン裏

506XXと同じく前立てには耳の部分が使われている。ボタン裏刻印は、"17"。また、ウエストベルトの下のステッチがシングルステッチになってるが、後期型になると、チェーンステッチに変更される。
LEVI'S507XX_袖

鉄製のボタン留めで、リベットにより補強されている。
LEVI'S507XX_生地

生地

大戦モデル以前の506XXと比べるとスラブ感がおとなしくなっているが、1947年モデルの506XXとはあまり違いが感じられない。