別に紹介しているものと同じラングラーのユースモデル11YWZで、製造時期も同じく1951～52年あたりと思われる。リーのユースモデルは成人用とは異なり、ライトオンスの生地が用いられていたり、トップボタンがスナップボタンであったりしていたが、ラングラーのこのモデルに関しては、成人用のものとで大きな仕様の違いはない。
フラッシャーがついたデッドストックのもの。本来は小冊子も付属しているが、残念ながら欠品になっている。
裾まで真っ直ぐに落ちるストレート。
後ろには、センターベルトループのほか、その両サイドにもベルトループが付く。
フラッシャー
1950年までのロデオチャンピオンが紹介されていることから、1950年以降の製造であることが分かる。
フラッシャー
フラッシャーの裏面には、ブルーベル社の所在地とともに、次の紹介文が掲載されている。"This Wrangler Western Jean has been styled by Rodeo Ben - tailor for the Top Rodeo Stars and Ranches. Please look at the Souvenir booklet attached to this Wrangler to see photographs and history of other leading rodeo stars. These men, all champions, also wear and endorse Wrangler. The ticket sewn on this pocketis your guarantee of the genuine Wrangler. Made by the World's Largest Producer of Work Clothes."
パッチ
パッチは塩ビ製で、フラッシャーに隠れてしまっている。"Wrangler"の縄文字とブルーベルのマークはプリントになっている。
タグ
ジッパーフライ、品番、サイズ、デニムのオンス数の記載がある。ここで紹介するものはレングス35インチ、もう一本の11YWZはレングス34であることから、レングスについても、こまかなサイズ設定がされていたことが窺える。
バックポケット
縦長でWのステッチが深いバックポケット。上端は、フラットなリベットで補強されている。
トップボタン
縄文字の刻印入りのボタン。
トップボタン裏
トップボタン裏には、"4"の刻印がある。
ジッパー
CONMAR社製のジッパーが用いられている。なお、通常、ラングラーのジーンズは、比翼の裏側に内タグが付けられているが、ここで紹介するものには付いていない。
ベルトループ
後ろのベルトループは、オフセットで付けられている。
リベット
ラングラーのジーンズではおなじみのフラットなリベット。フラットな理由は、乗馬の際に鞍に傷つけないように配慮れたされたためと説明されている。
リベット裏
リベット裏は、真ん中に凸がある形のもの。古いラングラーではおなじみの形である。
コインポケット
コインポケットの上端は、カンヌキ補強だけでリベットが打たれていない。
スレーキ
スレーキには、帆布であることを証明するスタンプが押されている。これもラングラーのジーンズではよく見られるものである。
アウトシーム
ダブルステッチの巻き伏せ縫いで縫われている。裾はシングルステッチで、裏糸は白糸になっている。
生地
褪せてグレーがかった青みの生地。左綾で、スラブ感は強めである。小さなネップが比較的多く見られる。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| W29/L35 | 74 | 94 | 28.5 | 36.5 | 27 | 86.5 | 21 | 112.5 |