バックポケットのリベット止めに隠しリベットが採用される前で剥き出しのままの時代のもの。サイズ感やフロントボタンの数から、ユース版の503XX(1922年モデルでは品番はB503XX)ではないかと推測される。シンチバック、サスペンダーボタン、ベルトループのすべてが備わっている代わりに、赤タブが付けられていないもので、1922年モデルと呼ばれている。1922年モデルは、1922年から1936年までに製造されたとされるが、ここで紹介するのは、比較的生地に厚みがあること、チェーンステッチで縫われている箇所が多いこと、リベットの形状から、比較的高年式(1927年以降?)のものではないかと思われる。残念ながら、シンチバックは切られ、サスペンダーボタンも取り外されている上、リペアされている箇所も多数あるが、この程度の状態のものでさえ、なかなか見かけられなくなっている。
※ 品番の表記が誤っていましたので、訂正いたしました(2019.6.18)
生地
最も色が濃く残っている部分。粒感が非常に目立っており、縦落ちしている箇所、点で色落ちしている箇所、ほとんど白地が見えない箇所と、場所によってさまざまな表情を見せている。当時は、縮み前で10オンス程度の生地が用いられていたと推測されるが、実際には、意外と厚みが感じられる。
表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
- | 71 | 103 | 28 | 37 | 28.5 | 73 | 20.5 | 99 |