LEVI'S 612 (BIG E)

 1960年代後半辺りのものと思われるリーバイスのストレッチジーンズで、型番は612となる。細身のスリムシルエットで、黒地に金糸のビッグEのタブが付く。オレンジタブのものと同じような作りになっている。今から50年前からファッション性を重視したストレッチジーンズが発売されていたというのは興味深いところである。

LEVI'S612(BIGE)_前面
リーバイス606と同じように写真でもすぐに分かる細身のシルエットで、腿から裾に向かって細くなっている。ただし、最近のストレッチスリムジーンズの多くとは異なり、股上は深い。
LEVI'S612(BIGE)_背面
パッチは付いていない。
LEVI'S612(BIGE)_バックポケット

バックポケット

縦長のバックポケットで、アーキュエイトステッチの角度は深め。なお、写真にはないが、バックポケット裏は、シングルステッチ。
LEVI'S612(BIGE)_タブ

タブ

黒地に金糸のBIG Eのタブ。"V"の字は不均等V。
LEVI'S612(BIGE)_トップボタン

トップボタン

505などに使われているのと同じ銅色のボタン。
LEVI'S612(BIGE)_ジッパー

ジッパー

ジッパーは、タロン42が使用されている。
LEVI'S612(BIGE)_トップボタン裏

トップボタン裏

少し錆びてしまっているため見にくいが、刻印は打たれていないように見える。
LEVI'S612(BIGE)_ポケット部

コインポケット

コインポケットは付けられているが、リベットが省略されている。
LEVI'S612(BIGE)_アウトシーム

アウトシーム

左右をロックで処理した上で、折り伏せ縫いされている。裾はシングルになっているが、他のステッチと同じ糸のように見えるため、オリジナルではないかと思われる。
LEVI'S612(BIGE)_バックポケット裏

生地

かなりグレーががった染めの生地。デッドストックなので糊が付いているが、一般のデニム生地ほど硬さは感じない。混紡のストレッチ生地であるため、硫化染料などが用いられているのであろう。スラブ感はほとんど感じられないが、ところどころに織りキズが見られる。ストレッチと言っても、縦には程々に伸びるが、横への伸縮性はさほど感じられない。

表記サイズ ウエスト
ヒップ 前股上 後股上 ワタリ 股下 裾幅 総丈
- 65 88 27 36 26 72.5 17 97.5