1966~67年ごろ、パッチ上の501の品番表記が"501XX"から"501"に変わり、いわゆるBig Eモデルに移行していく。XX期以前は、ユースサイズ(27~29インチ)は"503BXX"(ジッパーバージョンは"504ZXX")が品番であったが、XXの終了とともに"501"(ジッパーバージョンは"502")に統一された。Big Eのパッチの表記には様々なものがあり、ここに取り上げるのはBig Eの中でもパッチに大きな文字で"501"の表記があるモデルだが、各種ディテールからBig E移行後しばらく経過してから製造されたものではないかと推測される。
フラッシャー
XXのものと比べると、上のロゴ表記がsmall "e"に変わり、その下の左右の赤タブを模した中の表記はBIG Eとなっている。一般にプリシュランクのジーンズが広まっていたためか、STFの501のフラッシャーには"SHRINK-TO-FIT"と大きく書かれるようになった。また、隠しリベットの廃止により、"THE RIVET'S STILL THERE"の表示が"BARTACKED AT POINTS OF STRAIN"に変わっている。一番下には、○C1966の著作権表記が加えられている。
ギャランティーチケット
紙製。"FOR OVER 100 YEARS"の表記となっており、破れたら新品で保証する旨の表記もある。ギャランティーチケットの著作権の取得年も1966年に変更されている。右下には、小さく"J 501 MARCA REG."の表記。
トップボタン裏
"8"の刻印。ウエストベルト上のステッチは、BIG Eの初期はシングルステッチであるが、これはチェーンステッチへの変更後のものである。なお、ベルトループの取り付けも「バンザイ縫製」によるのではなく、後付けになっている。
アウトシーム
シングルステッチで縫われている。BIG Eより後の66モデルではチェーンステッチで縫われており、アウトシームの縫い方は、紙パッチや内タグ、赤タブが欠損しているもののを判別するときに、有用な判別法と言われている。
表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
W27/L32 | 69 | 102 | 28 | 36 | 26.5 | 77.5 | 19 | 103 |