LEVI'S 501 (66BIGE 1973年2月製)

 BIG Eのタブを付けていながらも、パッチに"CARE INSTRUCTION INSIDE GARMENT"のスタンプと、スレーキに洗濯の注意や縮率のスタンプが入った66 BIGEモデルの501で、1973年2月製のもの。タブはBIGEであるが、既にsmall eの赤タブも存在していた時期の製造のものでパッチ・縫製の仕様は66前期モデルに準拠しており、実質は66前期モデルと捉えてよいと思われる。仕様変更後も在庫として残っていたBIGEのタブがそのまま使用されたということであろう。特に紙パッチが取れている場合にはBIG Eの501が通常のBIG Eか66BIGEかは一目では分からないが、フライボタンとアウトシームの縫い方から判別することができる。

LEVI'S501(66BIGE)_前面
全体として色の濃い状態で残っている。シルエットは、ほぼ真っすぐなストレートで、ややテーパードしているという程度である。
LEVI'S501(66BIGE)_背面
LEVI'S501(66BIGE)_紙パッチ

紙パッチ

501の品番の上に、CAREスタンプが押されている。元々ティアオフタグが付いていたかどうかは、これだけでは分からない。
LEVI'S501(66BIGE)_スレーキスタンプ

スレーキスタンプ

初期の66前期モデルの仕様となっており、スレーキに洗濯上の注意や品番、製造年月、工場番号がスタンプされている。縮率は8%の記載があり、数字の末尾は"2 3 6"となっていることから、1973年2月6番工場(エルパソ工場)製であることが分かる。
LEVI'S501(66BIGE)_バックポケット

バックポケット

ほぼ正方形のバックポケット。アーキュエイトステッチは、左右のバランスが均等になっている。
LEVI'S501(66BIGE)_バックポケット裏

バックポケット裏

パックポケット裏がシングルステッチになっており、66前期モデルと同じである。
LEVI'S501(66BIGE)_赤タブ

赤タブ

BIG Eの両面刺繍タブ。"V"の字は、幅は左右不均等になっている。 
LEVI'S501(66BIGE)_トップボタン

トップボタン

文字の間に小さなポツポツが付いたボタン。
LEVI'S501(66BIGE)_フロントボタン

フロントボタン

トップボタンを除いて、ボタンは3つ。
LEVI'S501(66BIGE)_フライボタン

フライボタン

BIG Eモデルの特徴である足長Rのボタンではなく、66前期モデルと同様の文字間にポツポツが付いて"R"の字の足も短いボタン。66BIGEが赤タブだけBIG Eになった66前期モデルであることがよく分かる。
LEVI'S501(66BIGE)_トップボタン裏

トップボタン裏

トップボタン裏の刻印は"6"。スレーキスタンプの数字と同じ。
LEVI'S501(66BIGE)_リベット

リベット

磁石が付くため、メッキされた鉄製である。
LEVI'S501(66BIGE)_リベット裏

リベット裏

リベット裏は、アルミ製。
LEVI'S501(66BIGE)_コインポケット裏

コインポケット裏

チェーンステッチになっている。一部を除いたBIG Eから連なる仕様。
LEVI'S501(66BIGE)_フライ部

フライ部

U字ステッチに合わせてカンヌキ留めが施されている。
LEVI'S501(66BIGE)_アウトシーム・セルビッジ

アウトシーム・セルビッジ

購入時に裾にダメージがあったため、ダメージ部をカットした上で裾上げしており、オリジナルではない。赤耳はピンクに退色している。
LEVI'S501(66BIGE)_アウトシーム

アウトシーム

アウトシームは、BIG Eではシングルステッチ、66前期以降はチェーンステッチで縫われているが、この1本はチェーンステッチで縫われている。フライボタンと並んで、66BIGEがタブだけBIGEで実質は66前期だということが分かるポイントの一つ。
LEVI'S501(66BIGE)_生地

生地

ほどほどのスラブ感が感じられ、裾に近い方では若干毛羽立ちが強く感じる。ネップは、ほとんど見られない。

表記サイズ ウエスト
ヒップ 前股上 後股上 ワタリ 股下 裾幅 総丈
W28/L33 70 102 26 33 27 73 19.5 98