リーバイス501の廉価版であるリーバイス201で、バックポケットが剥き出しリベットになっており、シンチバック、サスペンダーボタン、ベルトループがすべて付いていることから、501でいう1922年モデルに相当する1920~30年代までに製造されたものと考えられる。501で使用されていたNo.1デニムよりもライトオンスのNo.2デニムが使用されているのが一番の特徴で、当時、リーバイス501よりも廉価で販売されていた他社製品に対抗するためにコストを抑えた商品として販売されていたようである。リペアの箇所も多く、決して状態がいいとは言えないが、欠損しやすいリネンパッチは幸い残っている。
リネンパッチ
501には革パッチが取り付けられていたが、201にはリネン製のパッチが取り付けられている。プリントはかなり薄くなっているが、"32-xx"(xxは判読不可)と"201"というスタンプがギリギリ読み取れる。
バックポケット
バックポケット上は、剥き出しリベットで補強されている。アーキュエイトステッチは、ほとんど消失しているが、あまりいびつな形にはなっていない。写真は右ポケットであるが、赤タブは付いていない。
トップボタン裏
ドーム型になっているトップボタン裏。鉄製である。写真では分かりにくいが、ウエストベルト下はピッチの細かいチェーンステッチになっており、大量生産用のミシンが使われた後に製造されていたことが推測される。
アウトシーム・セルビッジ
元々は青耳であったのではないかと思われるが、退色してしまったのか判別できない。裾は、シングルステッチで縫われているが、縫い糸の様子が他のステッチとは異なっており、残念ながら裾下げされてしまったのではないかと推測される。
表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
W32/L- | 75 | 110 | 29.5 | 37 | 30.5 | 70.5 | 21.5 | 93 |