LEE Cowboy Jacket WWII (LEE-NEXUS VII, 2020)

 ヴィンテージファンの間でもなじみが深いNEXUS VIIブランドがLEEとのコラボレーションで制作した第二次世界大戦中のカウボーイジャケットの復刻。この製品の目玉は、大戦時の生地を再現すべく5年の歳月をかけて開発したという"BEYONDEXX"生地で、製品の発売を心待ちにしていたヴィンテージファンも多いのではないかと思われる。筆者も普段はあまりレプリカには興味がないが、かなり注目していたこともあり今回入手した。筆者はオリジナルを所有しておらず、そもそもオリジナルについての知識も乏しいため、ディテールなどを簡単に紹介しておく。

LEE COWBOY JACKET WWII_前面
パっと見た感じはリーバイスのファーストモデルとほぼ同じ。リーバイスのものと異なり、オリジナルを見かけることはほとんどないと言ってよいと思う。なお、縫製は綿糸によるもの。
LEE COWBOY JACKET WWII_背面
LEE COWBOY JACKET WWII_タグ

タグ

ころがりeのタグとサイズタグが付けられている。
LEE COWBOY JACKET WWII_ピスネーム

ビスネーム

裏のポケットの部分には、"BEYONDEXX"のピスネームが付けられている。
LEE COWBOY JACKET WWII_ポケット

ポケット

フラップ付きのポケット。フラップの上端は、リベットで留められている。
LEE COWBOY JACKET WWII_ポケット

ポケット

フラップを開けると、ポケットの上端にもリベットが打たれているのが分かる。フラップ裏は、耳の部分の生地が用いられている。
LEE COWBOY JACKET WWII_ユニオンチケット

ユニオンチケット

ポケット内部には、LEEの製品ではおなじみのユニオンチケットが付けられている。
LEE COWBOY JACKET WWII_フロントボタン

フロントボタン

前ボタン、ポケットのボタンのいずれも月桂樹ボタン。
LEE COWBOY JACKET WWII_前立て裏・フロントボタン裏

前立て裏・フロントボタン裏

前立てには耳の部分が使われており、右は青耳、左は白耳となっている。
LEE COWBOY JACKET WWII_背面

背面

シンチバックの名残りなのか分からないが、背中には2か所リベット打たれている。
LEE COWBOY JACKET WWII_リベット

リベット

"LEE"の刻印のリベット。磁石の反応がなく、完全な銅製かと思われる。
LEE COWBOY JACKET WWII_リベット裏

リベット裏

リベットの裏も磁石の反応がなく、銅製と思われる。
LEE COWBOY JACKET WWII_袖先

袖先

袖は、月桂樹ボタンのカフスとリベット留め。リーバイスのファーストと同じく前側の方のカフスが上にくる作りになっている。
LEE COWBOY JACKET WWII_生地

生地

染めが濃い中に黒味がしみ込んでいるような生地。ネップ感がとても強く、表から見ても裏から見ても非常にネップが目立つ。他方で、レプリカデニムの生地にありがちな無闇にスラブ感を誇張したようなものにはなっていない。大戦モデルらしさを再現したものとのことだが、その再現度はどれだけのものか、これからの色落ちが楽しみである。