Levi's 501 (66後期 1978年2月製)

 いわゆる501 66後期モデル。66前期モデルはバックポケットの裏がシングルステッチなのに対し、66後期モデルはチェーンステッチで縫われているため、"66 chain"とも呼ばれる。ここに掲載するのは、日本向けにワンウォッシュされたもののデッドストックではないかと思われる。66後期と赤耳モデルでは色落ちが変わらないと言われることも多いが、ここに掲載する1978年製造ぐらいまでのものは若干の縦落ちが見られ、赤耳モデルとは色落ちの傾向が異なっている。
 ここで紹介するのは、フラッシャーとギャランティーチケットが付いているものの、既に一度洗われているもの。ギャランティーチケットのシール跡などからすると、日本向けに洗いをかけて販売されていた可能性もあると思われる。

Levi's501(66後期)
フラッシャーとギャランティーチケットは付属していたものの、紙パッチは取れてしまっている。
Levi's501(66後期)_前面
シルエットは、66前期と変わらないように見える。
Levi's501(66後期)_背面
Levi's501(66後期)_フラッシャー

フラッシャー

実際には、ジーンズ本体から取れてしまっている。○C1966の著作権表記が入っているなど、BIG Eや66前期、赤耳初期のものと変わらない。
Levi's501(66後期)_ギャランティーチケット

ギャランティーチケット

"FOR OVER 125 YEARS"のギャランティーチケット。真ん中やや左にステッカーが貼られていたあとがある。 日本向け製品かと思われるLEVI'S 805のギャランティーチケットにもステッカーが貼られていたことから、この501も日本向けにワンウォッシュされたものかもしれないと推測している。
Levi's501(66後期)_内タグ

内タグ

66後期は、バックポケット裏のステッチがチェーンステッチのため、赤耳モデルと仕様が共通するが、内タグに書かれた縮率が8%であれば66後期モデルと判断される(赤耳モデルは10%)。実際の縮率が異なるのかは定かではなく、この数字は最大縮率を記しているに過ぎないため、赤耳モデルへの移行に伴い数字を丸めただけかもしれない。
Levi's501(66後期)_内タグ

内タグ

品番"501"の下に"2 8 6"の数字があることから、1978年2月6番工場製である事が分かる。
Levi's501(66後期)_バックポケット

バックポケット

66前期と同じく若干縦長のバックポケット。アーキュエイトステッチの角度がかなり浅くなっている。
Levi's501(66後期)_バックポケット裏

バックポケット裏

バックポケット裏がチェーンステッチになっているのが66後期の特徴で、ここで66前期と区別できる。
Levi's501(66後期)_赤タブ

赤タブ

small eの両面刺繍タブで、"V"は不均等"V"である。
Levi's501(66後期)_バータック

バータック(バックポケット)

黒色のカンヌキ止め。
Levi's501(66後期)_トップボタン

トップボタン

メッキされた鉄製で、全体的に若干膨らんでいる。文字間にはポツポツが見られる。トップボタン横は、平行ステッチ。
Levi's501(66後期)_フロントボタン

フロントボタン

ボタン数は、トップボタンを除いて3つ。
Levi's501(66後期)_フライボタン

フライボタン

文字間にポツポツのあるボタン。足長Rではない。
Levi's501(66後期)_トップボタン裏

トップボタン裏

"6"の刻印
Levi's501(66後期)_リベット

リベット

銅メッキの鉄製リベット。
Levi's501(66後期)_リベット裏

リベット裏

アルミ製のリベット裏。
Levi's501(66後期)_コインポケット

コインポケット

コインポケット・向こう布ともに生地は横使い。裏はチェーンステッチ。
Levi's501(66後期)_アウトシーム・セルビッジ

アウトシーム・セルビッジ

赤耳だが既に赤色は退色している。裾は、上糸・下糸ともにオレンジのチェーンステッチ。
Levi's501(66後期)_アウトシーム

アウトシーム

チェーンステッチで縫われている。
Levi's501(66後期)_生地

生地

ワンウォッシュが施されているためか若干毛羽立っている。また、色もほんの少しグレーがかったインディゴであり、硫化染料の下染めの影響が見て取れる。触ってみてもスラブ感はあまり感じられない。

表記サイズ ウエスト
ヒップ 前股上 後股上 ワタリ 股下 裾幅 総丈
W27/L34 66 94 25.5 32.5 25 77 18 101